英会話教室のあるある相談のお悩み

最近は英会話スクールのコンサルなどもしていたり、いろんな先生方の相談にのることも多いので、英会話スクールのあるある相談を私の視点から書いてみようと思う。

 

それはウチの生徒さん(親御さん)には無理です。

相談を受けて、色々提案すると必ずと言っていいほど言われるのは、このセリフ。笑

だいたい、親御さんに手伝ってもらったら?という提案と値段の事で言われる。

そして私が言うのは、「先生の価値観を親御さんに押し付けちゃダメですよ。選ぶのは生徒さんですから。提案する事は、新たなチャンスを生徒さんに与える事でもあるからね。」

無理じゃなくて、どうやったら親御さんの協力を得られるのか?どうやったら値段に対して商品の価値を上げて、もっと生徒さんに還元できるのか?を考えないといけない。と私は思っています。安売りしたら、価値は下がります。価値が下がるとどうなるか?英語に対する意識は低くなり、英語力が落ちます。そんな事は嫌だと思います。例えば、宿題チェックやイベントなど親御さんに協力してなんて負担をかけられない。じゃあ、月謝をあげて外注したらいいし。本当に忙しい親御さんならそっちの方がいいだろうし、協力したいという親御さんもいるかもしれない。月謝もあげられない、外注もできない、協力もお願いできない、先生が全部負担?できない。結局じゃあ、なんでそうしようと思ったのか辿ってみると子供に必要だから、先生はそう思ったんでしょ?となる。それを良いと分かっていながらしない方が英語力も下がるし、結局満足度は低いのではないでしょうか?

 

全部Yesにしようとするから無理です。ってなるんであって、英語でいうNo,thank you. .の文化を理解し、もっと選ぶ選択肢を与えてあげても良いんじゃないか?と私は思う。そうやってお客様のニーズが分かってくる。どう相手のニーズにあったサービスができるか?ですよね。

 

的当て

親御さんが作ってくれた的当てガン

 

集客をしたいんです。

本気ですか?なぜ集客したいんですか?その人数を受け入れる器がありますか?

本質を突き止めると大抵の先生は集客じゃない事に気づきます。

もちろん場合によっては集客しないといけない場合もありますが、それよりも中身を大切にしませんか?中身が伴ってないと満足度は下がり退会率が増え、また集客しなきゃって焦るだけ。そんなのゾッとしませんか?

私はどこの誰か知らない人にお金や時間を使う余裕がまだありません。だからその時間やお金を目の前の自分の生徒さんに使いたい。だから、よく広告載せませんか?という電話がかかってくるんですが、全部お断りしています。

情熱を注いで、生徒と向き合っていれば必ず生徒数は増えます。そして英語力も上がります。信頼してもらえれば、ご兄弟さんや紹介などあるはず。値段でも場所でも何でもないんです。信用が1番の決め手になります。集客よりも目の前の生徒さんとの信頼関係に目を向けてみてはいかがでしょうか?

スノーで遊ぶ

親御さんが井戸端会議中で子ども達が暇なので生徒と遊ぶスタッフ

人を雇いたいんですが雇った方がいいですか?

これは私の勝手な数字ですが、私は自分で責任持って自分が納得して預かれる生徒の数が40人なんです。それ以上なら誰か雇う。私も母ですし、スタッフも母ですし無理はしても良いことがない。だからウチは担任講師3人先生いるわけです。

ただ、人を雇うという事で楽になると思ってる先生が多いです。その一緒に働いてくれる方が自分くらいになればいいですが、まず無理だと思います。そして仕事内容や仕事に対する思いなども共有していかないといけないため慣れるまでに時間と苦労はかかります。そして背中をみて育つ。というのは非常に時間もかかりますし、今の時代にはなかなか難しいです。今まで自分が英語を教えていた経験から得た感覚を人に伝えるという事は、並大抵のことではありません。経験をしていないのに、その感覚を学ぶわけですから。ですので感覚で教えるのではなく、ロジックに指導できるかどうかもポイントになります。

 

またお給料の事や、責任も増えます。特に私が困ったのが、その仲間の一員になったスタッフが退職をするとき。結婚や出産などおめでたい退職もあれば体調の都合、自分の夢のため。などいろんな理由で送り出さないといけない時はあります。そうなったときに、対処するのは本当に大変です。ずっと悩みます。

 

ただ、仲間が増えるとできることも多くなります。今では17名の仲間がいるのでオンラインレッスンもでき、スクールも運営できている、国内留学や海外留学もご提供でき、教室も綺麗を保てているし、私が教室以外の仕事を引き受けることもできる様になった。今回から単語の読みテストをメールで送って確認。というテストも1人では到底できない、みんなで分担するからできる。一緒に悩んだり、喜んだりする仲間がいるというのは本当に心強い存在です。

ビールで乾杯

乾杯できる仲間

自分で責任を取れる人数を決め、今の自分を楽にするためではなく、今後のスクールの発展を考えて先生が動けるのであれば仲間を増やすべきだと思います。確かにリスクはありますが、何とかなるものです。それよりも仲間が増える方が私はいいかな。

 

 

そんなお話をここ1年いろんな先生にしております。ホントはもっとあるある話あるんですが、今日は3つだけご紹介。

コンサルって何をしているの?という質問もくるのでこの場を借りて簡単にいうと、今のようなお話は断片的な切り取った部分のお話になります。これを先生のお教室のカラーで軸を作り、英語指導法とともに点と点を組み合わせていくお仕事です。

 

次回の「英語先生のあるある相談」はいつになるか分かりませんが、英語の先生達のお役に少しでも立てれば幸いです。